聖徳太子開山の祈願寺     

真言宗 豊山派 二十三夜寺

住職今月のお話



7月も終わろうとしているさなか突然飛び込んできた熊本の地震のニュースに

驚きを隠せず言葉も出ずにおりました。

2016年の熊本地震からの復興が明るいニュースとして報道されていたのに

何故なんだと言う思いでいっぱいです。

被害にあわれた皆様には当山一同心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。

また救助にあたっている地元消防団を始め消防官・警察官・自衛官

災害ボランティアの方々にはこの酷暑の中での救助・復興作業に対し

ただただ頭が下がるばかりであります。

どうか無理をなさらず安全に作業を続けて頂きたく存じます。

そして1日も早く以前のような生活に戻れることを祈っております。

夜が明けるのと同時に気温はどんどん上昇してゆき

連日の酷暑に耐えながらも季節は八月(葉月)を迎えます。

向日葵もあまりの暑さに首をうなだれるように下げてしまいました。

拙僧が子供の頃の夏は暑いといえども30度を超えてしまうと大騒ぎをしたものです。

夜は蚊取り線香から上る薄紫の煙に少しずつ暑さが遠退いていくのを感じ、

どのご家庭でも家中を開け放し蚊帳を吊り、

それはそれは夏の風情がありました。

また、昨今のように闇バイトに依る強盗が

毎日報道される物騒な時代では考えられないほど安全な時代でもありました。

ところが現在は昼夜問わず安全が損なわれ気温については体温を遥かに超えてしまい

40度を越える日もひんぱんに発生し命の危険さえ感じる暑さが

毎日のように各地で報道されております。

そのほか突然のゲリラ豪雨による土砂災害も頻発しております。

地球全体が悲鳴を上げているように思われてなりません。

エアコンを上手に使い、尚且つこまめに水分補給を行い、

炎天下の外出や作業を控え酷暑対策を怠らないようにしたいものであります。

さて、今月は各地で月遅れのお盆を迎えます。

関東地方においては主に都内(東京23区内)は7月のお盆が多く見受けられます。

そこで今月は盆迎えと送り盆についてお話ししたいと思います。

盆迎えは13日の夕刻にキュウリで馬を作り

御霊に早く帰って来て欲しいとの願を込めて玄関先で迎え火を焚きます。

盆だなを整えて父母・祖先や近親の精霊をお迎え致します。

新盆様においては13日の午前中からお参りの方々が訪問されるため、

12日の夕刻あるいは13日の早朝にお迎えされる事をお薦め致します。

お盆なか日の14日・15日には故人の好物だった食べ物や果物

甘味のお菓子や蕎麦、うどん、いなり寿司、かんぴょう巻、かっぱ巻等、

なるべく精進な料理をお供えし感謝の誠を捧げオモテナシを致します。

このお盆のなか日には遠くで暮らす子供たちや兄弟・姉妹も帰省されて

一家団欒で和やかで温かい円居になり

夜の更ける時間も忘れ時が短く感じられる事でありましょう。

そして翌16日には午前中に送り火を焚いてナスの牛にお土産を沢山積んで

精霊達にユックリと安全に黄泉の世界に旅立っていただきます。

地域によっては送り盆を15日の夜に船に灯籠を焚いて精霊流しで送る行事も有ります。

代表的なものでは九州長崎県の故人や祖先の霊を精霊船に乗せて

親族が街の中を引き歩いて流し場まで進む精霊流しの行事があります。

このお盆の行事は私たちに直接つながる祖先や故人との一時の交流です。

祖先の一人でもか欠けていたら今の自分は存在しません。

命を大切に次の世代にバトンタッチができる事を切に願います。

迎え盆や送り盆はなるべく家族揃って行いたいものであります。